概要
この「効果的プログラムモデルの制度化、制度モデルの作成」の課題プロセスでは、構築された効果的プログラムモデルを制度化して、実施・普及を推進するための優れた制度モデルに構築することを課題としている。日本においては、全国圏域、あるいは都道府県など広域圏域において、効果的な実践プログラムと実証・検証がされたプログラムを、幅広く実施・普及を進めるためには、そのプログラムを制度化し、制度モデルとして取り組むことが求められる。
制度モデルの実践プログラムは、効果的プログラムモデルに準拠して作成された「実施・普及モデル」(31-1-31)に基づいて作成される必要がある。同時に、制度モデルと言えども、効果的なプログラム実施・普及のために多くの障壁・困難を抱えている。そのため、「実施・普及モデル」に準拠して作成された「実施・普及ツールキット」(31-2-31)を活用することを位置づけておく必要がある。
同時に、制度化された実践プログラムが、硬直化してニーズから乖離し、効果が上がらない状況にならないよう、「Ⅲ2-1 実践現場の創意・工夫と基盤にした効果的プログラムモデルの改訂・更新」(32-1-01)に配慮することが求められる。
図Ⅲ1-3-1には、「Ⅲ1-3 効果的プログラムモデルの制度化、制度モデルの作成」の課題処理フローチャートを示した。「制度モデルの作成」は、「実施・普及モデル」(31-1-31)に基づいて作成し、「実施・普及ツールキット」(31-2-31)を活用する。「効果的援助要素の実施状況と、実施を促進・抑制する要因に関する全国実情把握調査」(31-3-12)、「実施・普及ツールキットを用いた全国試行調査」(31-3-13)の結果を踏まえて、関係者のフォーカスグループ、意見交換会、検討会によって効果的プログラムモデルの制度モデルを構築する。
効果的プログラムモデルの制度モデル作成手順は、図Ⅲ1-3-2に示した。